猿田彦神社の大祭より? 鏡岩編

夕御饌祭の余韻を残しながら床につき
私は久々に深い眠りを体験したようなそんな感じだった
きっと太古の意識にスッポリと身体は乗っ取られてしまっていたようだ
早朝参拝の出向き宇治橋の近くに来た頃だろうか
妙に哀しく自然と涙目になっている私
いったいどうしたのだろうか?
宇治橋が渡れない・・・
昨夜の夕御饌祭の余韻が? 
いやいや神宮の森の中での波動が邪魔をしているのだろうか!
神宮の中へと進んでいくと
先程の感情は全く無く淡々と参拝を済ませている

鏡岩を観にいくため川を超え・・・だが
なななんと
橋が落ちてしまっている川を超え向こう岸に!
サバイバルな旅は始まった?
かまを片手に持ちながらの姿は何とも言えないほど笑いが・・・
かまじゃぁ?まるっきり使い物にならなかった!!
大きな木々達が横倒しに倒れていて私達の道をふさいでいる
アップダウンが激しく続く中
ようやく牛磐に遭遇
う?んなかなかユニークな磐
乳牛っぽい感じがしてかわゆいって感じ
ちょっと背中にでも乗ってみたいよな?
サバイバルな道はまだまだ続き
崖っぷちを降りてゆく
河原と磐がごった返し
そんな中に鏡岩があった
岐阜の位山の鏡岩を思い出したが
何十倍だろうか! この鏡岩は・・・
巨大!
話によると人工的に手が加えられ光がいつの間にか無くなってしまったとか
そしてこの磐の上に登り女性が落ちて亡くなってしまったとか・・・
多くの歴史が刻まれた磐であった

磐に手を当てて透視をしようとしても
目の前は真っ暗闇
死んでしまっているっよって感じで
脈さえも感じない
伊勢・・・もう表から交替の時代を迎えようとしているのだろうか
疲れが来ているそんな気がしてならなかった
返事をしてと何度も何度も呼びかけ
ようやく目の中のノイズが動きはじめた
眠りから無理やり起こしてしまったかのような返事が聞こえて来た
石を切り刻み良かれと思い磨き込み
自然の美しさを奪われて私は冬眠に入ったと
そんな風に耳元で囁いてくれたよな・・・
エゴのかたまりの人間達
全てを恐し何を得ようとしたのだろうか
深々と頭を下げお詫びを
そして写真にとった磐の姿はみごとに輝き
太陽の光をみちみちと注いでいた
私の意識がつながったのだろうかと・・・
そう思い少しばかりホッとした

川に入り冷たい水流に飲まれながら渡りきった
向こう岸の不思議な世界だった!
続く