哀しい夜

三日月の夜
哀しみが風と共に
吹き抜けた
まるで何も無かったように
空気だけが吹き抜けた
人は何が目的で
生きているのだろう
そして
今を楽しもうと
必死に何かに向かっている

でも答えは
見つからない
哀しいけれど・・・

風は・・・
まるで何も無かったように
通り過ぎるだけ
自然の中に
広がりながらいつしか消えてゆく

すべては真っ白に
いやクリスタルに染められて
ゼロに戻されていく
いつも輪廻が
繰り返されるように