今日のクライアントより

   情緒不安定な若者が増えている
   ティピーに入り横になると
   意識が遠ざかり
   幼子に還る
   本来ここに居たのだと
   確信するように

          今までの俺は何だったのか
          そう考える
          何をしてきたのだろう
          時間だけが通り過ぎていただけ

    ブラックホールより
    もっと怖い所へと
    引き込まれている
    助けを求めているのに
    誰も気が付いてくれない
    俺は一人なんだ
    そう繰り返す

          でも、もう大丈夫だと
          遠くから聞こえてくる
          そんな気がする・・・
          ティピーの中から
          誰かが叫んでいる

          そう言いながら
          彼はティピーの中で
          眠りについた