2002/09/05
浦嶋神社での震えはいったいなんだったのだろう
懐かしさがこみ上げてくる
呆然と立ちつくす中私の世界は浦嶋伝説のおとぎ話の中
神社の奧社にまわると風もないのに垂れ幕が上がり
神社の中の様子がチラリと見えた
風の神様が挨拶をしているのだろうか
私の手は合掌をしていた
ぐるりと一回りして正面に立った時
神女様の意識が私の中に入って来るのが分かった
懐かしさの余り涙が自然に溢れている
いつだったか
真名井神社へ行ったとき時間が狂ってしまったことを思い出した
今日も時間の流れがおかしい
一時間が二時間にも三時間にも感じられる
時計を見ながらでも信じられないほどの流れにビックリ
時間の概念が何処かで壊れてしまったようだ
丹後半島に度々訪れている私のこの行動が
何となく理解しはじめて来たような・・・
浦嶋神社を出て布引の滝を見ようと思い
村のおばさんに聞くと
雨が降らなかったら浮かび上がってこないけれど
「まあ観てやってくださいなぁ?」
とご案内して下さった
この町の風景が何故か身震いするほど懐かしい
山を越え高速を通らずのんびりと帰路についたが
まだ夕焼け空が一面私の視界を覆ったままだった
この夕焼け空も何故か黄金色・・・
玉手箱の魔力が時間の概念を崩しているのだろうかと
私なりの確信を得たような旅だった