2002/03/15
確定申告最後の追い込み・・・
なんて言っていたら
それどころじゃなくなってしまい
団地内の放送が流れ
「8階で火災発生!! 直ちに避難して下さい!!!」
「え?ぇ・・・??」
「何号棟の8階なんやろねえ・・・」
とのんきに寝ぼけ眼の息子と言いながら
何度も同じ放送が繰り返され
これはやっぱおかしい
「ちょっと玄関のほう覗いてきて!」
と息子に言いながらも私は電卓を片手にパチパチと
11時20分頃だったかな
この調子だったら4時には間に合うぞ・・・
と思いながらいたら
「マジでヤバイーーー! 隣が火事やー」
と叫びながら消火器を片手に息子があわてていた
「消火器なんかおいて、裏から隣りに入って誰かいるか見てきて!」
と悲痛な叫び
「誰かいませんかー」
と息子が侵入
4歳ほどの男の子が和室から歩いてきたそうだ
「子供がいる・・・」
と言い隣りから子供を手渡しリレーで救出
8階の高さの所を・・・
救出し終えてホッとした頃に
おかあさんが
「子供がいるのー」
と叫びながら通り過ぎて行く
「お子さまはここにー・・・」
玄関で親子が泣きあって抱き合って
感動のシーンを迎えたのもつかの間
「早く避難して下さい!」と消防署の方から言われ
追い出されるようにして玄関を出た
鎮火するまで時間はどのくらい要するのだろう
あ?あやっぱ今日は無理か!
(いっそのこと書類も焼けちゃえと変な思いが横切りながらも??!
明日の卒業式の袴と振り袖丸焼けになったらいややでぇー・・・
出来るだけ早く鎮火しますように!)
私の心の中はいろんな思いでいっぱいだったようだ
今思えばゾッとする
一瞬でも子供さんの身体は全身塀を越えていたから・・・
子供さんに恐怖心が残らないかな
壁をぶち破っていた方が良かったのだろうか
とちょっと反省
息子からも
「火が何処から出ているか分からんのに
見てきてはないやろ! ボクもようやったなぁ」
とポロリと本音が出ていた
「火は恐いわ! 煙りに巻かれたらいっかんのおわりやな」
と息子
大変な一日がようやく終わっていく
大救出作戦の巻でした?!
息子に感謝